インターンシップ体験記

こんにちは。茨城大学の板垣です。
私は2025年度いばらきデザインセレクションに4日間インターンシップとして参加させていただきました。この記事ではデザインセレクションで特に印象に残った応募作品を3点、込められた思いとともに紹介します。

①ICU家族控室改修プロジェクト
ICU家族控室改修プロジェクト
ICU病棟の患者家族が利用する家族控室の改修を行ったプロジェクトです。「印象に残り過ぎないデザイン」と「気持ちの換気を行う空間」をコンセプトにデザインを行っています。

ICU控室は重症度の高い患者や病棟で急変した患者の家族が処置終了まで待機する場所です。控室の改修以前は殺風景で閉塞感があり、さらに家族の不安や緊張が増してしまう恐れがあったため、このコンセプトを掲げて改修が行われました。

このプロジェクトで特に印象に残ったのが、よく目にするデザインとは逆のデザインを行い目的を達成している点です。
特徴付けることで「印象に残るために使用する」デザインが多い一方、ICU控室での不安・緊張を和らげる目的に沿って、逆に「印象に残りすぎない」デザインとして制作しているところに斬新さを感じました。

デザインが先にあるのではなく、目的のためにデザインを構築することを改めて認識したプロジェクトでした。


②観光茶園 [吉田茶園 - 遊べる茶園プロジェクト]
観光茶園 吉田茶園遊べる茶園プロジェクト
このプロジェクトは価格の低迷、国内需要の減少などの課題に直面していた日本茶農家が始めたものです。日本茶の本質的な魅力を「体験」として届け、日本茶を残していきたいという想いから、このプロジェクトが行われています。

この茶園は生産、加工・販売まで一貫して行っている日本茶農家が事業を行っており、土づくりから茶に向き合ってきた農家さんだからこそできる一杯のお茶に込めた想いやこだわり、歴史や製法などの背景を五感で感じて楽しむことができます。

水出し茶や手作り茶羊羹といったグルメはもちろん、茶畑ツアーで茶葉を摘みながら茶文化を学ぶことができたり、薪ストーブとお茶の本格的ロウリュサウナを楽しんだりすることができます。
飲むだけではない新しいお茶の形を体験できる施設であり、お茶に興味がある人だけではなく、グルメ・歴史・サウナなどに興味がある人も楽しめる要チェックの施設です!


③組み立て式木製遊具 「ツギタシーソー」
組み立て式木製遊具 「ツギタシーソー」
伝統的な木組みで作られているシーソーであり、子どもが自身で組み立てて遊ぶことができます。現在、木組みを見る機会が少なくなっているため伝統的な木組みの強さや美しさを知って欲しいという願いからこの作品が生まれました。

今回は組み立ての様子を見て、遊ぶ体験をさせていただきました。
バラバラだった木材が金物なし且つものの数分でシーソーになり、遊ぶことができる手軽さ。そして、その簡素さにも関わらずしっかりした遊具になる木組みの強度に驚きました。
体重制限なしであるためみんなが体験して楽しめる作品で、審査会では審査員の先生方も喜んで遊んでいらっしゃいました。


○おわりに
今回のインターンシップでは茨城の優れたデザインに多く触れることができました。特に普段知ることがない、作り手の想いを意識することができる機会になりました。現在、大学で情報デザインを学んでいるため、この経験をこれからの学習に生かしていきたいです。